XERO SHOES(ゼロシューズ) - HFS のレビュー
XERO SHOES(ゼロシューズ)は日本での認知度は低いですが、世界85以上の国と地域で販売される、人気のベアフットシューズブランドです。10年足らずビブラム、メレルと並ぶ、ベアフットシューズのトップブランドになりました。
陸上選手であった創業者がベアフットラン用のサンダルを手作りしたことから始まったメーカーで、経験者目線の高い品質が人気を支えています。
5000マイル(約8000km)もの保証を付ける、超高耐久・高品質が売りで、日本でも大手アウトドアショップで取り扱いが広まってきています。
その品質は、ベアフットシューズの最高峰であるメレル ベイパーグローブシリーズと肩を並べます。
XERO SHOESはベアフットシューズ・サンダルの専門ブランドなので、どれを買ってもベアフットランニング用ですが、その中でもおすすめはHFSです。
正式なレビューはまだ完成していませんので、出来次第更新します。今はわかる範囲でご紹介。
- 総合評価:★★★★☆
- ホールド感:確認中
- 裸足感覚:★★★☆☆
- 使いやすさ:★★★★★
- 耐久性:★★★★★
- ドロップ:0mm(つま先・踵の高さが同じ)
- 重さ:約210g(片方)
XERO SHOES(ゼロシューズ)とは?
十分すぎる柔軟性
- 全体の厚み(地面から足までの高さ):インソールあり:11.5mm、なし:8mm
- インソール:3.5mm(取り外し可能)
- ミッドソール:2mm
- ストロール:3mm
- アウトソール:5mm
- アウトソールの凹凸(ラグ):3mm
XERO SHOES(ゼロシューズ)は2009年11月にアメリカで誕生した、比較的新しいブランドです。
創業者の Steven Sashen(スティーブン・サシェン)は短距離走者だった当時、怪我に悩まされていました。そんなときに友人からベアフットランを教えてもらい、同時にベアフットランを世に広めたベストセラー書籍「Born to Run」のコピーを渡されます。
ベアフットの効果を実感したスティーブンはベアフットランニングのクラスに参加するなど、ベアフットランニングに深く関わっていきます。
ベアフットランに取り組む中で、「Born to Run」に登場するワラーチのような、裸足感覚のサンダルが欲しいと考え、Vibram社のソールキットを使用してランニングサンダルを自分で作成しました。するとこれが仲間に好評で、販売を勧められます。
ウェブサイトでこのサンダルを販売し始めたところ大成功。3か月後にはNikeやReebokの元デザイナーたちがチームに加わり、改良と新型の開発が進みました。
そして、販売開始から10年足らずという驚異のスピードで、85以上の国と地域で愛用される人気ブランドとなりました。
ゼロシューズの特長
自然なフィット感
メレルのベイパーグローブと同様、爪先は広くて指に余裕があるトゥボックス構造を採用しているので、地面を強くとらえる、素早く方向転換するなど、指の働きが重要になる場面での自然な指先の動作を妨げません。もちろん爪先と踵に高さの差がない、ドロップゼロ構造で正しい姿勢をサポートします。
スタックハイトは高い
HFSの残念なところはスタックハイト(地面から足までの高さ)が11.5mmと高いことです。アウトソールの厚みは5mmで悪くないのですが、インソール以外の、ソールベース2mm、ストロール3mmがあるため、高くなっています。3.5mmのインソールは取り外せますが、インソールを外してもスタックハイトは8mmもあります。
自然な動作と刺激
非常に柔らかいので、足の動きを妨げることなく、自由に動かすことができます。足裏の細かな筋肉まで鍛えるには、どの方向にでも曲がる柔軟性は非常に重要です。
高耐久・高品質アウトソール
ゼロシューズ HFSの靴底
靴底のソールパターンはNike、Reebokのデザイナーを迎えて作成されたもので、高いグリップ性と素足感を両立させています。
ゼロシューズは、開発当初はVibramのソールキットを使っていましたが、現在は自社開発のFeelTrue®がメインになっています(一部Vibramソールの製品もありますが、HFSを含む多くのシューズがFeelTrue®です)。
FeelTrue®ソールは最大でも6mmという薄さ。HFSはその中でも5mmを採用しています。
FeelTrue®には高密度ラバーと一部に再生材が使用されており、一般的な発砲ウレタンのソールによりも耐摩耗性にすぐれ、経年劣化に強いです。
耐久性の自信の表れとして、5000マイル(約8000km!)もの保証を付けています。
5000マイル保証
5000マイル達成前に、踵か爪先分の靴底が厚さ1mmになった場合、保証を受けられます。保証内容については購入した販売店に確認が必要ですが、米国ゼロシューズ直販の場合は定価の60%オフ・送料無料で新しいシューズを購入できます。
日本国内では保証内容は異なる可能性がありますが、シューズの耐久性にかなりの自信があるのは間違いありません。
高品質ベアフットシューズのトップブランドに
世界に広まっているXERO SHOES(ゼロシューズ)
ゼロシューズは、足の自然な動き、フィット感といったベアフットシューズに必須の項目を確実に満たしつつ、欠点となりやすい耐久性も通常のランニングシューズよりも高めるという、まさに欠点の無いベアフットシューズを作りました。
メレルのベアフットシューズは欧米では簡単に入手できますが、日本では取り扱いが少なく、入手が難しいときがあります。
一方で、ゼロシューズは国内の大手スポーツ用品店でも取り扱いが増えるなど、入手しやすくなってきています。日本で取り扱いが広まっているのは、販売戦略のうまさもあるとは思いますが、それを支える確かな品質があることは間違いないでしょう。
なにより、10年程度でベアフットシューズのトップブランドになれたことが、品質を証明しています。